これまでベトナム旅行も一通りの観光スポット(ハノイ・ダナン・ホイアン・ホーチミン)を旅行して、小柄で小心者&英語力皆無…の私(♂)も、露店や市場での値段交渉にもだいぶ慣れて、ベトナム旅行がますます楽しくなってきました!
ベトナムの市場や露店にはデパートには売ってないカゴバッグなどの可愛い雑貨だけでなく、メーカー物の衣類やバッグ(正規品かはお察し)なんかが格安で販売されてたりするので、雑多な感じに圧倒されがちですが、臆せず絶対行くべき観光ポイントです。
ただ、このようなお店は、ほぼ”言い値”なので、値段交渉に慣れてない日本人では、毎日観光客を相手に商売している手慣れたオバ…店員さんの言い値に何も言わないと、そのまま買わされてしまうので、値切りは必須!になってきます。
ベトナムの物価は日本に比べると約1/3~1/5程度と言われていて、最初の値段もそれなりに安かったりするのですが、軽い気持ちで「ディスカウントプリーズ」と言うだけで100円~200円分でも更に安くなったりするので、一言でも言った方が断然いいですよ!
…と言われても、上手く交渉できるか不安な人も多いと思うので、ベトナム旅行でお得にお買い物が楽しめるように、”英語力皆無かつ小心者の私”でもできる
”値引き交渉術”&”交渉する時の6つの注意点”
を解説しようと思います!
小心者でも”イケる!”値切り交渉術
さっそく、ベトナムでの(私の)”値切り交渉術”を解説したいと思います。
前提として、ベトナムの市場や露店の店員さんには英語が分からない方もいるので(私も人のこと言えませんが…)、電卓持参して値段交渉します。
まずは「ハウマッチ?」
まず最初に気になる商品見つけたら、値段を聞く前に、自分の中で「この値段なら買ってもいいかな?」を決めてしまいます。(大体の相場感は後述)
そしたら、店員さんに「ハウマッチ?」と値段を聞きます。
交渉に移る
一応値段は聞きましたが、、
ハナからその値段で買う気はありませんけどネッ!!
そしたら、次に「ディスカウント??」と言って相手の出方をうかがいます。
稀に、というか、商品によってはそもそもディスカウントが無理なものもあり、その場合は、店員さんがはっきり「ノー」と言ってくるので、「カムオン(ありがとう)」とでも言って立ち去りましょう。
ディスカウント可能な場合は、相手が電卓で多少引いた額を提示してきます。
渋い顔には渋い顔で応戦
毎日観光客を相手に商売してるオバチャンは、こっち以上に交渉慣れしているので、渋々「この位なら引ける」といった顔をしながら、若干しか引いてこないです。(例えば、33万ドンの場合、30万ドンとか)
そしたら、こっちも渋い顔しながら、電卓とにらめっこします。この時ついでに《÷200》して日本円だといくらになるか計算して確認します(追記:’24時では《÷165》な感じ)
相手も売る気がある場合、「幾らなら買う?」といった感じで出てきたら、勝負開始です。
ここからが本番!
今回の想定額:30万ドンで提示してきた場合、(さすがに50%オフは難しいですが・・・)こっちも渋い顔しながら20万ドン程度を提示します。
すると、相手も「絶対無理(渋)」的な顔をしながら、27万ドンや25万ドンを提示してくるので、再度「プリーズ(泣)」と言いながら21~22万ドン程度を提示します。
すごくいい人の場合、それで「OK」といってくれたりしますが、多分最終的には向こうが23万ドン位で提示してくるので、それで納得したら購入しましょう。
交渉するなら買う。買わないなら交渉しない
一応ここまで交渉した場合最終的に買うのがマナーのようなので、「交渉するなら買う、買う気が無いなら交渉しない」という風にした方がいいと思います。
仮にあと2万ドンおまけして貰えると仮定しても、その差は100円程度で、日本人にはそれほど大差はないですが、現地では一食食べれたりする金額なので、向こうは本気で1~2万ドンを交渉している感じです。
なので、うまく交渉できなくて思ったほど安くできなくても購入するか、最初に値段を聞いた時点で購入予定金額とあまりにも隔たりがある場合は、最初から交渉せず立ち去りましょう。(それが相手の戦略だった場合、立ち去ろうとすると止められて、もっと安い金額を提示してくることもありますが(笑)
これで、値引き20%オフ位までなら余裕でイケる!(はず!?
値段交渉の際に気を付けるべき6つの注意点
ここからは、ベトナムの露店などで値引き交渉する前に知っておいた方がいい6つの注意点を紹介します。
- 英語はあまり通じない。
- K 表示に惑わされるな!
- 紙幣を間違うな!
- お店によって言い値が違う。
- クオリティはきちんと確認。
- むやみやたらに値段を聞かない。
では、個別に解説していきます。
1:英語は通じない。
ベトナムでも星★の付いてるようなホテルなどでは大体英語が通じるのですが、市場や露店では「ディスカウント」というワード位しか通じない人も多くいます。(私も人の事・・略)
グーグルトランスレーター(ベトナム語)などで交渉する事も出来ますが、ただのお買い物時には会話による交渉より数字の見せ合いのほうが効率もよく、お互いに直感的にわかりやすいので、大体のお店に電卓はありますが、自分でも小さめの電卓を携帯しておくと便利だと思います。
2:K 表示に惑わされるな!
ベトナムのお買い物でかなり気を付けないといけないのは、”単位の大きさ”です。
現在(2019年4月時)ベトナムドンと日本円の為替は、10,000ドン≒約50円 と単位が大きく、1万円だと約200万ドンとなり、レストランでは普通に「24万ドン!?」などと請求され、いくら支払ったか分かり難く、「ぼったくられてるのか??」と一瞬不安になってしまう事もあります…
それ自体は慣れなので、それほど問題ではないのですが、この単位が大きいこともあって、現地では千(1,000)以下の値を「K(キロ)」で表示していて、例えば「50,000ドン」の場合「50kドン」と表示されてます。
更に、これが現地では常識になってるので、この「K」すらも端折って、単に「50(フィフティ)」などと言う人も多くいたりします。
そしてこれの最も厄介な所は…
日本では数字を千単位ではなく万単位で区切ってるので、数字が大きくなるほどややこしくなるという問題がでてきます。
つまり?
つまりどういう事かというと、、、
日本では「万」「億」「兆」と0が4つで単位を区切ってますが、海外では「K(キロ)」や、更に上の「M(ミリオン)」「B(ビリオン)”という形で0が3つで区切られているので、、、
仮に50万ドンの場合、(日本人には一見50ぽく見えるけれど)50kではなく、500,000なので500kとなります。
これにより、市場など人がごった返した状況の中では計算能力も欠いてしまい、更に「k」まで端折られて「500(ファイブハンドレット)!」と言われると「500万ドン?(って事は…)」と勘違いしたり、ややこしさに拍車がかかってくるので、注意が必要なんです…(書いてると余計わけわからなくなってきた・・・)
更に、この「k」に慣れてきた時にもトラップがあり、現地の高級レストラン系(と言っても2,000円くらいだけど)の中には、欧米の観光客にも分かりやすいように、米ドル表記してるお店もあるので、仮に20(ドル)と表示されていた場合、20kドン(約100円)と勘違いすると、ものすごく差が生じてしまうので、これも気を付けた方が良いです。
さすがにちゃんとした店では、このような露骨な詐欺まがいの行為をするお店はまずないでしょうが、ホテルに帰って「ケタ間違ってた!」というようなことにならないように、購入前に電卓で金額の最終確認すると、失敗も減ると思います。
3:紙幣を間違うな!
ベトナムの流通通貨がすべて紙幣になっており、若干サイズが違うだけで、色や形も似てる紙幣も多く、間違えて出してしまう事が良くあります。
大きな紙幣を嫌がるお店も多く、間違えて大きな紙幣出すと、こちらの手元を見ながら「そっち、そっち」といった感じで指さされたりするのですが、、
いくら支払ってるのか一瞬で判断つかないと、ボッタクリでなくとも判断ミスする可能性もあるので、お財布には大きい紙幣と小さい紙幣を別々に保管するといいと思います。
おすすめのお金の保管方法
露店などでは最高単位の50万ドン(約2500円)は使う場面も少ないので、一緒に出して落としたりするようなことが無いように、
最高額紙幣の50万ドンと、ちょこちょこ出す用に、20万ドン以下の紙幣は分けて保管すると、落としてしまっても、せいぜい千円程度ですむのでおすすめです!
4:言い値が違う
市場の中では、同じ商品を扱ってる店も多く、何店舗か回ると言い値が違う事に気づいてきます。
小柄で小心者の私は、優しそうな店員さんのお店が一番交渉しやすいのですが、お店の思惑まではわかりませんが、最初の言い値が50%位落とされるのを覚悟での言い値なのか、30%位までを想定した言い値なのかのような感じで、差があったりします。
全てのお店で値段確認できればいいのですが、そうも中々できないので、買いたい商品を見つけたら、最初の時点で購入金額をある程度決めてしまって交渉するのがいいと思います。
5:クオリティを確認
同一商品でもクオリティもまちまちなので、同じ商品でも色んなお店できちんと商品のクオリティをチェックしたほうがいいです。
購入後の不具合で、返品交換に対応してくれるお店だったとしても、再度行くことになるので、旅行時間を無駄にしない為にも、購入前に裏地や、チャックの開け閉めなどをしっかり確認するだけでも失敗もかなり減ると思います。
6:むやみに値段を聞かない
場合によっては、値段を聞くだけ聞いて去ろうとすると文句を言ってくる人(ベトナム語なので内容はさっぱりですが)も稀に居たりするので、あまり興味が無い(買う気のない)商品の値段をむやみに聞かないほうが望ましいと思います。
とはいえ怖がる必要はないので、気になる商品があったら値段をきいて交渉に移るのがベターです。
ベトナムの市場・露店で売ってるもの(と相場感)
ここからは、ベトナムの市場や露天で売ってるものの一部と、値段の相場感を紹介します。
こちらはハノイの旧市街で見かけた、籐製品屋さんと、プラカゴバッグ屋さん。
サイズにもよるけど、大体40万ドン(2000円前後)が多い印象。
こちらもハノイの露天。ベトナムは暑いので、Tシャツなどは現地調達もいいかも!
バッグ関係は大体2千円、Tシャツは500円前後位までならイケそう!?
スニーカー系はだいたい、50万ドン(約2,500円)~100万ドン(5,000円)から交渉スタート!
スポーツメーカー系はとにかく安い!(モノホンかはご自信でご確認を
こちらは、ダナンの露店にて約2000円で購入したPCバッグ。たまたま通りかかった露天のお母さんが、凄くいい感じの人で、多分1000円分位値引きしてくれた♪
こちらは有名メーカーではない感じだけど、見ての通りPC保護用クッションもしっかりしてて、日本でもベトナム製が多いように、普通にクオリティ高い!
購入注意!
初めてベトナム旅行して驚くのは、上記にも書いたように、スポーツメーカー系衣類と、超ハイブランド(ポイやつ含む)の多さ!
超ハイブランド(一般的に「スーパーコピー」とか言われてるやつ)は、詳しい事情は私が言及する立場じゃないから、多くは語らないけど、明らかなニセモノは税関で没収されるらしいです。
スポーツメーカー系(特に「ノースフェイス」多し…)は、ベトナムで生産されてるから安いんだと思うけど、こちらもどういう経緯で入荷してるか分からないけど、本物のアウトレット品?らしきものと、ニセモノがある(お店のおばちゃんが「コッチニセモノ,コッチホンモノ」っていう)ので、ご自身でご判断を…
あと、何気に注意した方がいいのは、
ベトナム(というか海外)には『スーパードライ』というスポーツブランド製品があり、ベトナムでも売ってるのを見かけますが、どうやら商標関係?の問題で(要するに有名ビール)、日本には持って帰ってこれず、やはり税関で没収される(らしい)ので、買わない方が良いようです。
↑写真は香港で見かけた実店舗です。
初めてベトナムで見た時は、日本で見た事ないし、「パクり?」と思ったけど、本当に実店舗もあるちゃんとしたスポーツ系メーカーでした。(笑)
まとめ
笑顔接客が基本の日本人には、交渉で嫌な顔されたりすると、なんか悪い事してるような気持ちになったりして、気が引けたりしますが、、
ベトナム人の知人から聞いた話では、現地の人たちはその金額の半額以下で購入出来るらしいので、それほど遠慮することもないかもしれませんね。
私は、カゴバック系やアオザイなどにあまり興味が無い(♂)ので、あまり紹介できずに申し訳ないですが、上記で紹介した物に限らず、市場や露店では値切りが基本なので、「ディスカウントプリーズ」は絶対に言った方がいいですよ!
とはいえ、ベトナムはそもそも物価が低く、最初の時点でも安かったりするので、あまり金額に捕らわれず、値切り交渉自体をベトナム旅行の楽しみの一つとして、初めてベトナム旅行する人にも旅行満喫してもらえればと思います。