ゲームの後だしDLC商法がずっと腑に落ちず、全部が全部悪いわけじゃないのだけれど、どうにも湧き出る不愉快さの理由がようやくわかった。
DLC商法は立証できない結婚詐欺と一緒?
この言葉が思い浮かんだとき、ようやくしっくり来た。
結婚詐欺は完全に犯罪だけれど、立証しにくいらしい。
医者でもないのに「自分は医者だ」と言って近づいていたり、明らかにうそが入っていると結婚詐欺として立証できるみたいだけれど、
結婚の意志が本当にあったかどうかは人の気持ちの事なので証拠にしづらく、例えその人が結婚の約束で相手にお金を貰うという行為を繰り返していても、「その時はその人を愛していたし、結婚するつもりだった」と言われたら、某”逆転ナンヤラ”よろしく
『異議あり!(ビシッ!)』
といえないという所にあるようだ。
これが今のDLC商法によく似てる。
最近ではシーズンパスなどと言って、DLCを事前に集金し販売している物も多いが、もしこれをお金だけとって販売しなければ確実に犯罪になる。
けれどもさすがにここまで露骨なことは、商売でやることはまずないだろうけれど、問題はこの先。
そもそも”後出しDLC”を最初からソフトに入れることが出来なかったのか?というところ。
これは、そのDLCの規模等の要素にもかかわるが、最も端的に表すならば、格ゲー等のキャラは最初から入ってるべきではないのか?といいたい。(マイナーキャラならまだしも・・・
DLCがなくてもゲームとして十分成立していて、『最初から同梱すると定価が上がりすぎてしまう』とか、DLC部分の開発に時間がかかるから、一旦皆に楽しんでもらうために出すのは多少仕方がないともとれる。
けれども、本当は最初から同梱できるレベルのアイテム等を、別売りしたほうが儲かるから後出しDLCにしたり、最初から構想にあって、製作もそんなに大規模でないコンテンツなどを「ゲームが完成するまでは構想になかったふりをして、発売後そのDLCにあたる構想が出てきたからのちにDLCとしてだした」と言うことにしておけばよくね?の状態ででるDLC。
ここが”立証しにくい結婚詐欺”に似ている感じがする。
最初から製作できるのか、本当に後でDLCにするしかないのか、遊ぶ側は知るよしもない。
以前、実際に、発売後DLCとして発売したが、実はそのデータは最初からディスクに入っており、それを発売後別にお金を払うことで解除させてるだけ。
と言うソフトがあり、大問題になっていた。
それはメーカーがゲームに対して製作物としての愛などなく、ただお金が徴収できればいい物と言う考えから作られてるようにしか思えない。
「どうせ販売後にDL(ダウンロード)させるなら、最初から入れてたほうが手間省けるでしょ?」と思っての事なら、勘違いも甚だしい。
ここまで露骨にやっていても、それを犯罪として定義できないことが非常に腹立たしい。
だからメーカーは怠慢になり、ゲームをただの金儲けの手段にしてしまい、その結果、何でもかんでも後だしDLCにしてしまう。
そんなんでいいゲームが出るわけがない。
”ルイージ”は最初から同梱。
ゲーマーでなくとも『スーパーマリオ』は伝説級で知っていると思う。
あのゲームはマリオ一人でも成立してるが、ルイージ含む別キャラクターを後だしDLCにしないのは、歴史がずっとそうだからではなく、ゲームは商売であるけれども、最も重要な部分を「皆に楽しんでもらう物」という根本がぶれてないからだと思う。
それは、夢を売る商売では決して忘れてはならない部分で、買う側も怠慢になると、メーカーもビッグネーム頼りのナンバリングゲームばかり作るようになり、本当に面白いゲームが出なくなる。
ゲームメーカーの開発がどの位大変かは知らないが、製作者が悪いと言うより、売上しか見ていない上層部の指示の結果、最初から同梱されていてもおかしくないレベルのアイテムさえもDLCにしてしまうのかもしれない。
正しいDLCのあり方とは
本当にそのゲームをもっと楽しんでもらおうと、アイテム1個でもグラフィックから、バランスから、しっかり調整してる物もある。
かなり昔(2012年当時)の話だが、PCゲーム界隈で「DAYZ」というゲームが一時期話題になったことがある。
このゲームは「ARMA2」というゲームのMODとして作られ、無償で提供されていたのだが、このMODが思いのほか面白いものだったようで、(私はやってません”申し訳ない”)評判が口コミで広まり、この”無償の”MODを遊びたいがために、発売から3年以上もたってからゲーム本編(ARMA2)がバカ売れするという逆転現象が起きた。
これは、現在のDLCとは多少違う部分もあるが、このような方法こそDLCの有りかたなんではないかと思う。
だから、DLCそのものが”絶対悪”ではないのだけれど、それを体よく扱い、「もっと楽しんでもらうためにいいもの作ってます」風のただの拝金アイテムを作ってるのか、メーカーの心情が知れないので、DLCそのものを詐欺のように感じてしまう。
おわり
ゲームが本来好きだからこそ、厳しく言いたくなってしまう。
ちょっと昔はゲームの隠し要素は全部ゲーム内でアンロック出来たし、そのために必死に全クリ頑張ったりして、それが言うなれば「遊び手とクリエイターとの闘い」というような感じで、攻略のやりがい・遊びがいというものがあった。
だから期待して次作も買っていた。
それが今では毎度毎度のように、当然のごとく”DLC・DLC”で、ゲームで遊ばせようという意識より、どう資金を回収するかしか考えてないんじゃないかと思ってしまう。
本当はゲームが大好きだけれども、毎回期待してもそれほどのゲームでもなく、にもかかわらず、追加コンテンツばかりは大きくなってきて、そんなゲームなら無理に嫌気がさしながらでも買う位なら、もう買わないで、いっそその分で旅行にでも行くことにした。
完全にゲーム辞めたわけじゃないし、全く買わないわけじゃないけれど、メーカーは「儲けるための新作を作り」一方メディアはそうでも無くても「儲けるために新作を紹介」等といった負の連鎖にかかわらないようにする為には、少なくともその手のゲームを買わなくするしかない。
今ではソフト単体で8千円のほかその他もろもろ合わせると平気で2万円位になって当然の価格設定。
物価がどうとか、はっきり言ってしまえば関係なくて、製作期間が何年だろうともそれも当然遊び手の知ったことじゃなくて、「商品」じゃなくて、「作品」として作ってほしいと思うよほんとに。
何か楽しそうだったからベトナムに行ってみました!!