【ギター】メジャースケールの全貌。即興も弾けるようになる練習法と考え方【脳内解説付き】

音楽(ギター)
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ギターに限らず音楽にとって”メジャースケールは基礎中の基礎”なので、どんなギター教則本でもまずこれを覚えるように書いてあるのですが、

これは、ただ単に一番定番だからというわけではなく、これ一つ覚えるだけで、難しく考えられがちなアドリブ(即興=インプロビゼーション)もそこそこ対応できるようになったりします。

実際、一般的に「難しい」と敬遠されがちなジャズの定番曲『枯葉(Gm)』を例に、ちょっとだけ音楽用語出すと”Cドリアンスケールのみ”でもかなり即興演奏できてしまえるのが分かると思います。

知らない人には「小難しい用語出てきた・・・」と思うかもしれませんが、結局これも単純な話にすると、Cの1音下のメジャースケール(要するに♭Bメジャースケール)弾いてるだけ!という事なんです。

(語弊があると思いますが”メジャースケールの重要性”という事でご容赦で)

 

 

当然これだけでは一本調子になってしまいますが、特にギターの場合、フレットをずらすだけでキーが簡単に変えられるので、そもそも単純な・・・アドリブさえ出来ない』といった悩みがある方は、小難しい理論で辟易してしまう前に、極論1つのキーのメジャースケールを覚えるだけ(Cメジャーだけ)でもかなり弾けるようになると思います。

 

で、肝心のメジャースケールの覚え方ですが、

前々回(メジャースケールと平行調のマイナーペンタのみで弾く)アドリブのコツ』を解説した際、話の趣旨がズレないよう1ポジ(x2)だけしか紹介できませんでした。

これ↓

 

恐らく、どのギター教則本やスケールブックでも”ポジション毎にブロック分け”して書いてある(若干違ってもほぼこんな感じだと思う)と思いますが、それと同様のものをここで記載しても何の価値もないので、

今回は、

最終的に指板全部を使ってメジャースケールが弾けるように、各ポジション”6弦ルート(3ブロック)・5弦ルート(3ブロック)”に分けた練習方法と、実際の演奏での活用法(私の脳内での見え方)も紹介しようと思います。

 

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メジャースケールの練習方法

上でも触れたように、ギターは(理屈上)キーチェンジの際、ポジション移動だけで対応できてしまうので、今回も分かりやすくCメジャーで解説していきます。

 

メジャースケールの全体像

Cメジャースケールの全体図

補足:TABは読めると思いますが、一応一番下が6弦で、一番上が1弦という構成です。

 

これが(C)メジャースケールの全体像になってます。

がルートでは構成音です。(ここで3度や5度を色分けすると覚えること多くなってしまうので、ここでは一旦緑点は全部ただの構成音として認識してもらっていいです。)

 

このままでは見づらく覚えにくいので、6弦ルートのポジション(3ブロック)と、5弦ルートのポジション(3ブロック)に分けてしまいます。

 

最初から「6ポジもある・・・orz」と思うと辟易してしまうので、(6弦ポジ)(5弦ポジ)の2つと考えてください。

 

6弦ルートのポジション

一応今回はC準拠ですので、記述してないですが起点の8フレットです。

呼び方や順番は何でもいいですが、小指ルートのポジション、中指ルートの〃、人差し指ルートの〃、の3種類あると思ってください。

運指は全て書くとゴチャつくのであえて書きませんでしたが、というか、始まりの指さえ意識してもらえれば、あとは直感で、弾きやすさで弾いてもらって結構です。

ただ③の3弦と2弦に同じ音(同)があるので、ここだけ注意です。(一旦←の方(2弦)がいいかな?と思いますが、弾きやすいほうでいいです。)

5弦ルートのポジション

こちらが5弦ルートのメジャースケールのポジション。

こちらもC準拠なので5弦15フレットがルートす。

それと、こちらには②と③に(同)がありますが、

まず②の方は、(基本的には)←側の方(1弦)を弾きます。

③の方は、弾きやすいほうで良いのですが、(基本的には)→側の方(3弦)を弾くようにしたほうが更に上にあるルートに繋がっていきやすいです。(一旦弾きやすいほうでいいです。)

 

6弦ルート・5弦ルートともに、各ポジション(ブロック)ごとに練習します。

練習の際はルートからだけでなく、一番下の音から始めたり、ただ指を動かすのではなく、脳内で「ドレミファソラシド~♪」と何の音を弾いてるのか意識しながら練習します。

とにかく、運指が身につくまで練習!!

 

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メジャースケールの脳内での見え方

全ポジション(ブロック)のメジャースケールが弾けるようになったら、指板全体を認識できるように、全部を融合していきます。

 

各ブロックを融合

↑これが各弦ごとの3ブロックを融合したところです。

これだと分かりにくいので、脳内で↓のように認識します。

点線でゴチャついてますが、こうすると各ブロックの一部が重なってるのが分かると思います。

そして、これをどのように利用するかというと、、

今まで練習してきた各ポジションの一部を利用して、低音(6~4弦位)を小指ポジを使用して弾き、(スライドなどを利用しながら)中音(5~3弦)を中指ポジで、そして、高音(3~1弦)を人差し指ポジで弾けば、斜め移動するメジャースケールが弾ける!!

というわけです。

 

6弦ポジと5弦ポジを更に融合する

弦ごとの斜め移動するメジャースケールが弾けるようになった(はず)ので、

今度は、いよいよ全部をくっつけてしまいます。

メジャースケール

Cメジャーの場合5弦ルートのローポジは開放弦が絡んでるので運指が若干変わりますが、理屈上ではまったく同じです。

上図を見てもらうと、この6弦ルートポジションと、5弦ルートのポジションも一部重なってるのが分かると思います。

なので、前述した”各ブロック単位の運指”と”斜め移動する運指”を駆使しながら、演奏すれば、、

指板全部を利用したメジャースケールが弾けるようになる!!

というわけなんです。

 

要するに、この各ブロック単位の運指を脳内で切り替えながら演奏してるという感じです。

 

これで、指ごとに分けたポジションの練習の意味が理解できたかと思います。

 

メジャースケールの利用方法

これでかなりメジャースケールが弾けるようになったかと思いますが、それを結局どのように実際の演奏で使うのか?を解説して行こうと思います。

マイナースケールに対する認識方法

まず、再度”小指ポジ”を見てみます。

これをルート()の1音半下から始めると、(ナチュラル)マイナースケールと全く一緒なことがわかると思います。

すなわち、先ほど解説した斜め移動のメジャースケールが弾けるようになる。ということは、、

これは、斜め移動するマイナースケールでもある。

ということであり、、

結果、指板全部を使ったメジャースケールが弾けるということは、マイナースケールも弾けるようになってる!!

ということなんです。

実際の演奏での認識

そしてこれはマイナースケールだけでなく、この要領でメジャースケールを考えていくと、1音上(2度)から始めるとドリアンスケール、3度から始めるとフリジアン、4度から始めるとリディアン・・・というように、始める位置が違うだけなので、

例えばリディアンスケールを覚える場合、(注:音楽教師になりたいなら別ですが、ただ”楽しく演奏したいだけ”なら)4度がシャープしてる(#4)と新たに運指を覚えるより、実際の演奏では、メジャースケールの4度をルートとして見て演奏するほうが単純明快でわかりやすいので、

要するに、冒頭で触れた『枯葉(Cm)』の場合で再度解説すると、こちらもCドリアンスケールを覚えて弾こうと思わず、ただ単純にメジャースケールを♭B(6フレット)から弾けばいいということなんです。

Cドリアン

中指ポジを6フレから始めると”Cドリアン”になってる

冒頭でも触れたように、当然これだけでは対応できない所(ドミナントなど)も出てくるかと思いますが、”プロになりたい”などでなければ、これだけでも十分楽しく演奏することも可能で、、

というより、せっかく(ギターを)始めたのに、小難しい理論・ルールでがんじがらめになって演奏が楽しくなくなってしまう位なら、この方法(メジャースケールだけ)でいいじゃない!(と言い訳しておこうと思います)

 

まとめ

今回は、メジャースケールの重要性を紹介しましたが、わたし自身、教科書での勉強が超苦手なこともあり、音楽で言うところの”ソルフェージュ(譜面等を用いた理論的な勉強)が苦手で、なぜブロック単位で表示してるのか?結局それがどんな風につながるのか?を理解するのにかなり時間がかかってしまいました。。

一応補足させていただくと、これは私の考え方なので、ギター教室に通われてるなら講師の方の方法と違う部分や、音楽理論的にあまり適切でない部分もあると思いますので、ひとつの認識方法として考えてもらえればと思います。

それと、前回、前々回と、(私のできうる限りで)即興演奏のコツ・考え方を紹介してますので、そちらもあわせて読まれると一層わかるかと思いますので、お時間あれば合わせて読まれてみてください。

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