ホーチミン3区にある『戦争証跡博物館(Bảo Tàng Chứng Tích Chiến Tranh)』に行ってみました。
ベトナム戦争は、小学校の授業で学んだ程度の知識しかありませんでしたが、館内にはベトナム戦争に関する資料や、枯葉剤の被害者などの写真が多数展示されていて、音声ガイドをレンタルすると、当時の状況をより深く知ることができて、すごく有意義な見学になりました。
ただ、この博物館の性質上かなりショッキングなものも多いので、行く前に心の準備はしておいた方がいいです。
という事で今回は、『戦争証跡博物館』観光の参考になるように、展示物(一部)のほか、場所、各種料金、観光時間、周辺の観光スポットなどを紹介しようと思います。
『戦争証跡博物館(Bảo Tàng Chứng Tích Chiến Tranh)』
館内では戦争中の出来事や枯葉剤などによる環境破壊、それらが人々に与えた甚大な被害が主にベトナム側の視点から展示されています。
「戦争証跡博物館」の入場料金
「戦争証跡博物館」の入場料金は下記
- 入場料金:40,000ドン(約240円)*以下24年旅行時レート
- 音声ガイドレンタル料:8万ドン(約480円)
- デポジット:50万ドン(約3000円)*デポジットなので返却時に戻ってきます。
音声ガイドは中に受付があるので、そちらで別途支払いになります。
用意されてる言語は、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語、ベトナム語、そして日本語です。
中庭に展示されてるものは「兵器」や「コンダオ刑務所」
中庭には、ベトナム戦争で使用された戦闘機や戦車などのほか、ベトナム戦争中の収容所の様子を展示した建物と、『コンダオ刑務所(虎の檻)』を再現した建物もありました。
兵器
兵器に詳しくなくても、機種などが書かれたプレートも設置してます。
コンダオ刑務所
コンダオ刑務所は、当時政治犯として収容された人の刑務所のようで、当時の状況をマネキンで再現されていて、捕虜は半裸状態で狭い部屋に閉じ込められ、昼は灼熱の太陽、夜は凍えるような寒さに晒され、何万人という人が獄死したらしく、如何に非人道的な環境だったかが伺えます…
「コンダオ刑務所」の場所↓
博物館の中の展示物
博物館の中に入ると「音声ガイドレンタル」の受付があるので、レンタルする人はここで別途支払いになります。
館内マップ
館内マップはこんな感じ。
2階の展示物
- 歴史的事実
- 回想
- ベトナム戦争と平和
- 枯葉剤の散布
1階の展示物
- 戦争犯罪(注)
- ベトナム戦争で使用された枯葉剤の影響(注)
ベトナムは地域によって欧米文化の影響がまちまちで、お店によって「階」の呼び方が違うんですが、、、この施設は1階はG(グランドフロア)で、1階が2階、2階が3階になってました。
なので、音声ガイドの「1番」は「2階」になってますが、これは3階のことなので注意です…
2階(3階)
2階の展示物の中には、日本人の報道写真家の「沢田 教一」さんや、「一ノ瀬 泰造」さん、「石川 文洋」さんに関しての資料や写真なども展示されてました。
沢田教一さんは「世界報道写真大賞」や、「ピューリッツアー賞」などを受賞した方で、一ノ瀬泰造さんは、映画の「地雷を踏んだらサヨウナラ」のモデルみたい。
写真の一部には日本語の解説もついており、どれだけ過酷な状況だったのかを思うと、月並みだけど悲しくなる;;
1階(2階)
この階は特に心理的にキツイものが多く展示されていて、掲載はかなり厳選しましたが、、、戦争被害者の遺体の写真や、枯葉剤の影響で結合したり欠損した赤ちゃんの写真などが多数展示されてたので、見学する際には気を付けた方がいいです。
特に『AGENT ORANGE EFFECTS』コーナーに、ガラス容器の中に保存液(ホルマリン?)に入った赤ちゃん(82番)があったので、ショックで卒倒しそうな人は特に注意しておいた方がいいです。
「ナパーム弾の少女」の写真は、恐らく多くの人が一度は見たことがあると思う。
この写真は、20世紀で最も影響力のある写真100枚にも選ばれてるらしいです。
グランドフロア(1階)
グランドフロアでは、プロパガンダ広告やデマゴーグなどの写真や資料、お土産コーナー、あと定期的に変わる「エキシビジョン」コーナーがあります。
「エキシビジョン」コーナーでは、私が訪れた際は『ディエンビエンフーの戦い』に関しての資料や写真が展示されてました。
「戦争証跡博物館」観光のポイント
一部重複しますが、ザっとわかるように「戦争証跡博物館」の場所や、料金、観光時間(目安)などをまとめておきます
入場料金は?
- 入場料金:40,000ドン(約240円)*以下24年旅行時レート
- 音声ガイドレンタル料:8万ドン(約480円)
- デポジット:50万ドン(約3000円)*デポジットなので返却時に戻ってきます。
観光時間(目安)
私は音声ガイドを全部聞きながら回りましたが、全体を通しての観光時間は約4時間でした。
音声ガイドを借りずにただ見て回るだけなら、(それぞれですが)1時間程度でも十分見学できるんじゃないかな?と思います。
「戦争証跡博物館」の場所とアクセス
『戦争証跡博物館』の場所は3区ですが、ベンタイン市場から北へ約1キロ(徒歩15分)の場所なので、徒歩でも十分行ける距離です。
すぐそばには『統一会堂』もあるので、合わせて行くと効率よく観光できます。
統一会堂も回る際の注意点
統一会堂も合わせて行く際にちょっと注意しておいたほうがいいのは、音声ガイドを全部聞くとほぼ丸一日になり、『戦争証跡博物館』の営業時間が7:30~17:30に対し、「統一会堂」の営業時間が8:00~15:30までと短いので、どちらも音声ガイドを聞くなら、先に統一会堂を回ったほうが時間にゆとりをもって観光できると思います。
『戦争証跡博物館』観光:まとめ
枯葉剤というと、子供の頃「ベトちゃんドクちゃん」をニュースで見てショックを受けた記憶がありますが(世代バレ)、実は彼ら以外にも枯葉剤の被害を受けた人(特に子供)が大勢いて、
当時のコメントを読むと、戦争がどれだけ多くの人の人生を狂わせてしまうのかといった、戦争の愚かしさと、(こうやって旅ができる)平和が如何に尊く有難いものか、という事を改めて感じる事が出来ました。
特に音声ガイドも聞くと当時の状況をより深く知ることができるので、時間があるなら併せてレンタルすることをお勧めします。
注意点としては、この博物館の性質上、かなりショッキングなものも展示されてるので、特に子供連れの場合は、事前に内容を理解したうえで訪れる方がいいです。
ホーチミン(1区)観光といえば、コロニアルなおしゃれ巡り!が定番だと思いますが、観光時間に余裕があれば一度は行く価値があると思いますよ!
施設:ベトナム戦争証跡博物館(Bảo tàng Chứng tích Chiến tranh)
住所:Phường 6, District 3, Ho Chi Minh City
電話:+842839305587
営業時間:7:30~17:30
HP:https://baotangchungtichchientranh.vn/