ヒカキンに憧れる子供を正しい方へ導く方法と…【改定】ユーチューバーという肩書にある気持ち悪さの原因

”真の”働き方改革
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この手の話は毎回私の親族の話からテーマを持ち上げて書いているのだけれど、、

ちゃんとした職でしっかり働き、それなりの収入のある親が、子供に大人気ユーチューバー・ヒカキン氏の動画を子供が楽しそうにみているのをみて批判している理由が、収入が多い事へのタダの嫉妬なんじゃないかと思う。

と言う屁理屈を書いていこう。

 

彼や彼のファンを否定するつもりも一切ないし、ツベでの収益自体を否定するつもりも一切ないけれど、少なくとも彼に成功を見出すべきではないと思える根拠の話。

 

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ヒカキンは成功者なのか

まず、忌憚なく私の意見を述べさせていただくならば、今のヒカキンさんには憧れることも、羨ましく思うことも全く無い。

それは、私は人前で”ど下手なダンス”なんて恥ずかしくて絶対踊りたくないからだ。

 

 

ただ、社会一般ではヒカキンといえば、お菓子のパッケージになっていたり、年収億稼ぐ(←特にココ)だとか、高級車買っただとか(これはお兄さんの方だけかな?)、今の成功者の代名詞になってる節はある。

この成功は、ユーチューブ(以降ツベ)を日本で流行らせたい思惑と重なっていたといったような運もあったとはいえ、それでも、ヒカキンさんのページを見ると、初投稿から約10年で、全チャンネルの総動画数を合わせると、3000以上あることから、少なくともほぼ毎日動画を(つまろうが・つまらなかろうが)上げているという苦労や、成功が運であるかどうか以前に、年中無休で働いた結果なのは間違い無い事がわかる。

参照:https://www.youtube.com/channel/UClLV6D8S4CrVJL64-aQvwTw

 

追記:ユーチューバーという概念の気持ち悪さの根本的な理由

’23年、この”ユーチューバーという概念に感じる気持ち悪さの根本的な理由”が解明できたので、今更なのでリライトまでする気はないから追記で済ませてもらうと、、、

ここ最近、(私なんかと違って、ちゃんとした学のある大の大人の)親戚までもが、彼に憧れて「ツベなら稼げる」のような事を言い出し、それ程までにユーチューブが浸透した事で、いよいよもってこのユーチューブ(およびユーチューバー)という肩書にある(上記の彼&兄弟に感じる)気持ち悪さを一層感じるようになったのだが、その根本的な原因が分かった。

これを説明するにあたり、ちょっと話を先に補足させてもらうと、ネットで「ユーチューバー」と検索すると「気持ち悪い」などといったサジェスト(予想検索)が出てくることがあり、そういうのを見ると「彼らは恥ずかしくないのか?」みたいなことが書かれていたりして、それに対する周囲の反応が(当然全部目を通したわけではないが、、、)「一部の迷惑系チューバーのせいでそう見える」だとか、「有名チューバーは別」等といったものが多くみかけた。

しかしそれらは全て私が思う”これに対する違和感”とは明らかに違っていて、どう思うかは人の勝手…という逃げ口上はせず、語弊があろうともはっきり言わせてもらうと、「そもそも根本的な視点がズレているなぁ」と感じた。

それが、このチューバー(という肩書)のもつ”そもそもの気持ち悪さの原因”にも関係している。

で、話を戻させてもらうと、彼らがそれでいくら稼ごうが~的な話は全て端折って、この根本的な原因は、、、

「彼(ら)はいくら頑張って(動画投稿して)ようが、全て自分のためにやってる」

ここに気持ち悪さの原因がある事がわかった。

 

その内容が面白いと思うかどうかは、好きな芸人が人それぞれ違うという事にも多少似てる部分はあり、彼らの動画を楽しいと思う人がいるのなら、それはそれぞれではあるのだけれど、そうではなく、根本的な”彼らに感じる気持ちの悪さ”というのは、全て自分のタメに行っている部分にある。

そういう私もユーチューブを見る事はあるが、それは例えば、ギターの練習法だとか、釣り番組だとかで、釣り番組の場合などはバラエティ色が強いので、要するに”(彼ら兄弟含む)多くのユーチューバー”と似ているのだけれど、これらに根本的な違いがあるのは、

”そもそもそれに卓越・精通してるかどうか”にも一部関係してるが、それ以上に、彼らはもともとそれだけの技量があった人間が「あっ!これ(ユーチューブ)なら、みんなに自分の知ってること(価値)が届けられるぞ!」という事にあって、

だから”そもそも精通してるか”にも関係はあるのだけれど、とはいえ、バラエティ(強いていうなら”お笑い”というコンテンツ)の場合、何かに精通していなかったとしても、すなわち、上記の「これ(ツベ)を使えばみんなに楽しんでもらえる。届けられる。」という部分から始めるのであれば素晴らしい事で、まったく問題はないし、収入になることも決して悪い事ではないから、”それを使えば稼げる”という感情そのものは決して否定するつもりもない。

けれど、簡単に言うと、多くのチューバーからは”金になるからやる”といったあさましさがスケスケで見えてしまう。

それは上述の彼の場合も、当初は単なるVLOG(単なる日記の動画版)で始めており、すなわち、人のためではなく自分のため(承認欲求)であり、それが、”日本では”誰よりも早かっただけで、構成にしても編集技量にしても全く優れているものでは無い。(少なくとも初期は、今はそれに精通したスタッフがいる)

”だとすると、なぜそれほどにまで収益になったのか?”について、ちょっと比喩表現を使わせてもらうと、もともとツベは収入になっていたわけではなく、社会のテレビ離れとともに、ちょうどツベが流行りだし、テレビ(番組)のスポンサーなどがツベの方にガンガン乗り換えてきて、

そんな折にちょうど”誰のためでもなく我がの承認欲求で動画を上げていたような初期のチューバー”が、”誰もいない小川で、特に潜水能力が優れているわけでもなくパチャパチャやってたら、ザクザクお金が湧いてきた”状態だ。

なのでそれは100%運であって、彼らの技量ではない。

それで、途中から「これやったら(簡単に)稼げる」と、たいした技量・技術も必要としない子供向けの(炭酸ジュースになんか入れるとか入れないとかそんな程度の)動画を量産しているようなありさまだから、そんなものなら、先にやってようが、後から始めてようが関係なく、だから、現時点で有名だろうが、今から始めようが、それら全て低俗的に感じてしまう。

どちらにせよ、そもそも彼(ら)がいくつ動画を上げてようが全て”自分のため”でしかない。

それでも↑彼だけは現在これだけ人気があるのならそれだけのもの(技術)があるからじゃないのか?と思う人もいると思うが、彼が現在日本トップスターのようになった要因は、経済学だかで言われる、イノベーター理論によく似ており、

(補足すると、商品が売れるために必要な認知度の割合(%)をイノベーター・アーリーアダプター・マジョリティなどで分けたもの)

これは普通に利用する場合、特に問題のあるもの(理論)ではないのだが、これを利用して、すなわち、お金を使って、人気があるように見せかけて一般に浸透させるような使いもでき、(大金持ち米D統領がSNSでやった技法はこれに似てる)

これがヒカキンの場合も(お金を使ったわけではないが)似たような現象がおきていて(当人はもはや担ぎ上げられた神輿の上で辟易している可能性もあるが)、ただ誰よりも先にやっていただけで、大金を得てしまったものだから、その技量とは一切関係なく認知度が広まった結果、流行っているのだからいいに決まっていると判断する層(すなわちマジョリティ)(私が下等と判断しているわけではなく、経済学的にそう判断される層)にまで浸透して、実のところ何か優れているわけでもない彼が一人者となってしまっているに過ぎない。(ビートボックスについてもヘタではない程度はあっても、モノホンの音楽の世界で通用できる代物でないことは当人自体が分かっていると思う)

これ以上は下記にも続くので控えるが、私が彼を好みでないかどうかは全く関係なく、どんな方法で有名になろうが、いくら稼いでいようが全く嫉妬もないしどうでもいい事なんだが、これだけ彼(=チューバー)が浸透してしまった中で、彼が成功で、彼が目標と思う考えは、大人(親)(私の身内さえも)として危険だと感じたので、ちょっと長くなったが追記させてもらった。

(なのでそのチューバー全員ではなく、「これなら皆に(社会に)価値を届けられるぞ!」と思ってるかどうかという事。)

下記に続く・・・

 

ここから本文の続き

ただ世の中は、毎日せわしなく働く事なく収入を得る、投資家や不労所得者もおり、間違いなくいるはずなのに、こういった人の話はほぼ出てこない。

実際、本当の成功者はあまり表に出てこない。

 

そういった部分から、社会は彼を成功者として祭りたて上げる方が、必至に働けば成功できるというプロレタリアート(賃金労働者)の幻想が生み出されて都合がいいのではないかと感じてしまう。

だから、彼もツベに好きな物の動画上げてるだけで、せいぜい月50万でも稼げていたのなら、その時のほうが余程本質的成功者に近いような感じもする。

 

『ツベなんかで動画上げれば、誰でも簡単にお小遣い程度稼げる』と勘違いした親は(上記親族の事)、今のヒカキンの収入だけを見て、必至に働いてる自分より高いことへの嫉妬から否定したり、そうでなくても、逆に子供だけでなく親さえも一緒に憧れてしまい、『楽に10万稼ぐ方法』でなく、『年収億”稼がせてもらってる”人間』に成功を見いだしてしまう。

ただ、この「楽に10万」ははっきりいって”簡単”ではない

ツベをやると仮定して、やって初めて自分が月に1円も稼げない事を知り、知った所からが勉強だと思う。

 

けれども、年収億稼ぐ人と言うのは、結果的に、それは楽に10万くらい稼げる状態であり、もはや”楽”でなければ、億レベル稼ぐこと自体を成功だと思うと、”稼がせてもらう状態”(←この事を、キンコン西野さんは何かのインタビューで「局側にマウント取られる」と言うような表現をしていたのだと思う。)になってしまい、周囲からはチヤホヤされるが、なんだか中身が足りない感覚にでも陥れば、収入だけはあるので、ペットでも飼うことでその寂しさを穴埋めすることになる。

 

ただ、これはヒカキン本人がその状態に陥ってるといってるわけでなく、だから、「あなたは今楽しいですか?」というシンプルな問いに、当人が「眠かったり、きついこともあるけど、楽しいよ!」というのなら、それは、年収の問題でなく、歌と”覚えさせられたダンス”を人前でやりたいのだろうし、生涯それを恥ずかしいとも思わないのだろうし、それが彼らの生き方であり、否定するものでもなくなる。

 

その前提のもと、子供に本当になってほしいものが、そういった人なのか、表には殆ど名前は出てこないけれど、月収数十万程度でも無理することなく、まかり通ったブラックに我慢することも無く、問題なく生きていける人のほうが幸せなのかをきちんと見定めないと、

学力をつけさせる為にわざわざ月謝まで払って塾に行かせるのに、ツベで動画上げて人気者になれば稼げるという矛盾した発想の原因となり、努力の結果が楽しくなるための努力なのか、どうあっても億単位稼ぐ為の努力なのかを履き違えてしまって、結局どちらも無理な状態になるのだと思う。

 

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ラリーペイジには頭が上がらない

参照:ラリー・ペイジ (Wikipedia)

 

結局、このヒカキン氏の成功は、日本という片田舎で、好きで『ブンブン』言って、好きで『おやつ食べてただけ』のその辺のお兄ちゃんに、それだけの収入とチャンスを与え、それは、彼に対してだけでなく、世界中の好きな事を1円からでも収入に変換させてくれる、ユーチューブ・及びグーグル・ひいてはアルファベット・結局ラリー・ペイジさんの恩恵だ。

 

彼の総動画再生数が億だというのなら、ラリーペイジの作り上げたグーグルは、毎日ネットを使う全世界の人に価値を与えており、その数は、軽く考えても毎日10億人レベルだろうし、

この10億の人が、毎日5回グーグル検索したり、毎日5回ツベで動画見たり、毎日5回グーグル翻訳で外国の人と会話したり、毎日5通Gメール使うと仮定したら、

このラリーペイジの作り上げたものが与える影響は、軽く見積もっても、毎日50億回”無償で(←最重要)で世界中の人に与えており、その彼こそ、あまり表に出てこない人物として、最も憧れるべきものだし、ビジネスとしても見習う点が多いと思う。

 

商売を「情弱を騙して得るもの」という人もいるけれど、一部それは事実の時もあるけれど、やっぱり『人に与えた価値が収入になる』ものだと教えるべきだと思うし、その最たるものがグーグルであり、ラリーペイジさんだと思う。

そう解釈した時初めて、子供に憧れるべき人、尊敬すべき人、その時に必要になるスキルなども説明がつくようになり、この「ヒカキンさんが『いくら稼いでいるか』といったところから来る嫉妬」や、本質的にそうなるべきかどうかも子供にきちんと説明が出来るのじゃないかと思う。

結局あなたの幸せって何?

自分のやりたい事があるのなら、これまででも「個展を開く」だとか、作った作品(商品)を「フリーマーケットに出店する」などという事はできたわけで、、そういった意味で、ツベは、自分の作品を提供できる”新しい場”に過ぎない。

だから、本当に「動画コンテンツが作りたい」「(自分が出て)人を笑わせたい」と思うのなら、それが本当に自身の幸せ(望み)なら、それ自体は良い事だと思う。

それに、もし「人を笑わせたい」と思うのなら、それは資格はないかも知れないが、、

例えるなら、M-1の1位(参加人数数千の頂点)でさえ難しい…どころか、今まで何もやってない人間に、いきなりなるのは絶対に無理だというのは簡単に想像できると思う。そうであるなら、(絶対数は分からないが)誰でも簡単にUPできてしまうツベの方が、その中から抜きんでるのはどう考えても一層難しいと理解できる。

 

(その分「誰しもチャンスがある」という言い方もできるが、、、映画の評価はさておき「レミーのおいしいレストラン」を思い出す。(一流シェフに)誰でもなれるのではなく、誰しもなれる可能性があるとかなんとか)

 

なので、どういう作品(動画)であれ「これを使えば価値を提供できるぞ。」と思う事が大事で、そういったビジョンがあるのなら、結局のところ収益とは関係なく続けるだろうし、それが結果的に収益にもつながる可能性は十分にあると思う。

ツベはそんな、個人でも”好きなことで稼げる可能性”を提供してくれているだけで、それを勘違いして、そもそも動画コンテンツに興味もない(やった事もない)のに「うまくバズれば」とか「これやったら稼げそう」だとかいった精神でやるのなら、きっと徒労に終わると思う。

そこを見誤ってはいけないし、もしビジネスとして捉えるのなら、「自分が自分が」ではなく

何億人に無償で価値を提供した結果

世界屈指の大企業にまで成長させたラリーペイジ

を見習うべきだ!と言いたい。

 

おわり

将来、いつかこんな私でも結婚できて、子育て出来る時が来たなら、子供に「将来の夢は、ヒカキンになりたい」ではなく、

「ヒカキンでさえ作り出した、ラリーペイジになりたい」

といわせる親になりたい。(恋人さえいないけどね…)

編集記録:191206 200921 211221 2309_改定追記 2310

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